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部落解放愛知県共闘会議が30周年記念国際研修を開催(2006/01/25)

1月15日から県連も参画している部落解放愛知県共闘会議(議長=中村宜熙)が30周年記念事業として反差別タイ研修を行った。今回の研修は共闘会議幹事の渡辺まさし県議会議員ら19名だけでなく、NPO法人「BOC」カンボジアにて孤児院出身の子供達の運営による孤児院の設立などを目的とした3人のメンバーと行動を共にした。
 タイは東南アジアの中でもミャンマー・ラオス・カンボジア・マレーシアの4ヶ国に囲まれた、人口約6200万人、約90%の人が仏教徒であり農業国である。しかし1961年から工業化政策(経済社会発展計画)に力を入れ始め急激に経済成長を遂げる。その頃から、人は地方から都市へ仕事を求めて流入するようになり、漁港の工場など働く場所の近く(湿地帯)に住むようになった。土地の所有者と契約をしないままに空き地に住む人々が「スラム」の始まりとなった。しかし1997年に最悪な経済危機に直面しスラムの住人たちは職を失うものが増加した。現在タイでは1500ヶ所以上のスラムが作られバンコク最大のクロントイスラムには約13万人の人々が暮らしている。このように国の社会開発は進まないまま工業化が進み、様々な問題が露呈している。
 スラム出身で16歳の時、1日1バーツ学校からスタートしたプラティープ・ウンソンタム・秦上院議員が運営する「生き直しの学校」では、性的虐待、家庭崩壊、家庭内暴力などの劣悪な家庭環境により教育や生活もままならない少女やその兄弟たちが集団で自炊しながら生活をして健康回復や学業への復帰等の機会を得ている。
 バンコクから車で約3時間、ミャンマー国境近くにあるこの施設で、約40名の少女・少年達から民族舞踊の歓迎を受け、現在の状況など財団創設者プラティープ氏のお姉さんから話を伺った。中でも「仏教の精神を基盤に伝統的な習慣を重んじてきた人々が最近、特に若い人たちの間で薄れてきている」と熱く思いを語った。意見交換後、校内を子ども達と散策し「生き直しの学校」の自立を目指すアブラヤシ植林の成長などを見学しこの日を終えた。

1日目 生き直しの学校プラコーン校長(右)によるあいさつ 1日目 生き直しの学校アブラヤシの視察 1日目 生き直しの学校歓迎式

二日目午前はクロントイスラム視察とプラティープ財団にてプラティープ氏からレクチャーを受け意見交換となった。プラティープ氏は「富裕層の優遇制度により貧困層はさらに虐げられている」と思いを語った。午後からは昨年2月共闘会議の援助にて改修したマハータイ第二幼稚園を訪問。その改修の式典が行われ、園児や近隣の人による花飾りのプレゼントと民族舞踊を見学した。(この模様は1月17日の中日新聞朝刊県内版にも掲載された。)

2日目 プラティープ財団レクチャー プラティープ氏(左) 2日目 マハータイ第二幼稚園 改修工事完成式典 2日目マハータイ第二幼稚園の子ども達にプレゼントを渡す

三日目は各スラムの住民委員会と協力し教育・文化活動(図書館・職業訓練等)を行っているSVAシーカーアジア財団を訪問。運営する図書館とスワンプルースラムを視察した。スワンプルースラムは昨年、不審火によりほとんどが消失(SVA運営幼稚園や図書館も消失)今後の課題として立ち退き・麻薬・ゴミなどの環境問題等があることなど、SVAシーカーアジア財団でレクチャーを受けた。また、昨年3月28日に起きたスマトラ沖地震の津波被害の復興状況など意見を交えながら行った。最後はSVA財団事務所の中にある幼稚園にて、園児たちによる民族舞踊を見学し研修が終了した。

3日目 シーカーアジア財団レクチャー 3日目 シーカーアジア財団 子ども達による歓迎

■ドゥアン・プラティープ財団ホームページ http://www.dpf.or.th/jpn/
■SAVシーカーアジア財団ホームページ http://sikkha.at.infoseek.co.jp/link.html
■NPO法人BOCホームページ http://www.geocities.jp/bright_of_children/

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